球児また痛恨の決勝打浴びる/WBC
<WBC2次リーグ1組:韓国2−1日本>◇15日◇米カリフォルニア州アナハイム
WBC日本代表の藤川球児投手(25=阪神)が、またもや決勝打を浴びてしまった。韓国戦の8回1死二、三塁で登板。元中日の李鍾範に投じた直球が甘くなって、左中間に2点二塁打を許した。藤川は米国戦のサヨナラ負けに続く敗戦に「国を代表していたのに申し訳なかった」とうなだれた。
痛恨の1球が遊撃川崎の頭上を越えていく。藤川は振り向きざまに両手で頭を抱えた。三塁のバックアップに回る間に、2人の走者が生還。打った李鍾範は三塁を欲張って憤死したが、ガッツポーズで一塁側ベンチへ引き揚げた。マウンドへ戻る藤川とすれ違ったのは、あまりにも痛々しい光景だった。
8回表1死二、三塁でマウンドに送り出された。セットアッパーの宿命とはいえ、0−0の緊迫した投手戦。打線の不調を考えると、外野フライさえ許されない場面だった。
藤川「それが僕の仕事。それでも結果を出したかった」。
李鍾範に対して直球を4球続けた。外角に低く外れてボール、厳しく内角を突いてボール、再び内角でファウル。カウント1−2からの4球目もミットは内角にあったが、藤川の指先を離れたボールは、真ん中外寄りに吸い込まれた。
犠飛を打たせないための配球かと問われて、捕手の里崎は「普通そうでしょ」と、はき捨てた。確かに球速は150キロ前後出ていた。「真っすぐが走っていた。ジョンボム(李鍾範)が打てるところ、スイングできるところに投げてしまった」。メキシコ戦で先発松坂をリードした際に成功した直球の連投。しかし、結果的に韓国戦では裏目に出た。
藤川は米国戦でサヨナラ打を浴びていた。責任を感じていたのか、メキシコ戦の2次リーグ初勝利を誰よりも喜んだ。韓国戦について「僕の出番があるないじゃなくて勝つことがすべて」と話していた。絶体絶命のピンチをしのいで貢献したかったが、涙を飲んだ。
藤川「最後は甘くなった? まあ仕方ないですね。国を代表していたのに、申し訳なかった」。
まだ2次リーグ敗退が決まったわけではないが、藤川は謝るしかなった。【浜田司】
[2006/3/17/09:38 紙面から]
写真=8回表韓国1死二、三塁、李鍾範に左中間に抜ける適時2点打を許した藤川
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