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G大阪200勝弾、前田が決めた!/J1

後半、決勝の今季初ゴールを挙げたG大阪FW前田(左)はMF遠藤に抱きつかれ笑顔をみせる。右は加地
後半、決勝の今季初ゴールを挙げたG大阪FW前田(左)はMF遠藤に抱きつかれ笑顔をみせる。右は加地

<J1:G大阪4-3横浜>◇第8節◇15日◇日産

 「1万ゴール男」が帰ってきた。G大阪が、横浜との壮絶な打ち合いを4-3で制した。途中出場のMF前田雅文(23)が3-3の同点で迎えた後半37分、混戦のこぼれ球を流し込んで決勝ゴールを決めた。今季リーグ戦初得点は、昨年5月8日のJ1通算1万ゴール目以来。右ひざ前十字じん帯断裂の大ケガから復活したプロ2年目が1得点1アシストでチームのリーグ5連勝、J1通算200勝(28分け222敗)のメモリアル星をもたらした。

 待っていたチャンスが転がってきた。GKが飛び出し、FWマグノ・アウベスが競り合った混戦。横浜DF中沢がクリアミスしたボールが、前田の目の前にきた。「絶対に今日はシュートを打つ」。心に誓っていた背番号16がダイレクトで約20メートル先のゴールに流し込む。大激戦にケリをつける4-3の決勝点。殊勲の前田ははにかみながら、ゴール裏サポーターに向かって駆け出した。

 「みんなが勝ち点3を取ろうと高い意識をもってやった結果。監督に使ってもらっている期待を裏切りたくなかった」。

 昨年5月8日、名古屋戦のプロ初ゴールがJ1通算1万ゴール目だった。メモリアル男は、今度はG大阪にJ1通算200勝目をもたらした。

 日本中がW杯出場の歓喜に沸いた昨年6月8日の夜、前田は病室で絶望の淵にいた。昼間の練習で右ひざ前十字じん帯断裂。「死んでいた。テレビも見たくなかったし、誰とも話したくなかった」。友人からの励ましの電話、メールにも応えない日々が続いた。1週間後、そんな自分を恥じた。「自分は何て弱いんだ」。あのゴールだけでは終われない。全治8カ月の重傷に真正面から向き合い、つらいリハビリに耐えた。

 ファンからの千羽鶴は、4月に選手寮から移った新居にも運び、心の支えにした。「G大阪のためにも、応援してくれたファンのためにも復活したことを結果で届けたかった」。2-2の後半25分から投入され、1分後にMF二川の今季初ゴールを右足でアシスト。同点とされて迎えた同37分の決勝弾も、右足で決めた。342日ぶりに、体中を突き抜ける喜びに浸った。

 西野監督も激闘の勝利に酔った。1度は逆転されながらも再び振り切る力強い勝ちっぷり。「横浜相手にこういう試合ができてうれしい。年間を通して1番チーム力が膨らむ時期。非常に選手がたくましくなった」。平行して戦うアジアCLを含め公式戦7連勝。「この時期にこれだけ安定して結果が取れるとは思っていなかった」と指揮官のホオも緩む。過去9戦未勝利だった日産スタジアムで刻んだチーム200勝目。もはやG大阪に死角はない。【西尾雅治】

[2006年4月16日9時47分 紙面から]

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