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G大阪5発、復活“超攻撃”/J1

後半、FW播戸は自身2点目を決め、人差し指を立てて喜んだ(撮影・加藤哉)
後半、FW播戸は自身2点目を決め、人差し指を立てて喜んだ(撮影・加藤哉)

<J1:G大阪5-1鹿島>◇第23節◇29日◇石川県西部緑地公園陸上競技場

 超攻撃の完全復活や!! G大阪が5-1で鹿島を粉砕し、4試合ぶり白星をド派手に飾った。播戸竜二(28)バレー(25)の2トップが初のアベック弾で、そろって2得点。負ければ3位鹿島に勝ち点で並ばれる危機で意地を見せた。神戸を2-1で破った首位浦和追撃へ、勢いを取り戻した。東京のU-22(22歳以下)日本代表FW平山相太(22)は途中出場した広島戦で1試合2ゴールの活躍。連敗を止める5-0大勝に貢献した。

 この泥臭さが、欲しかった。後半2分。バレーのドリブル突破を横目に、播戸はゴール前に走り込んだ。シュート気味のクロスが届く。触れなくても入っていたかもしれないが「FWとして目の前にある球を押し込むのは当たり前」。体ごと突っ込み、鹿島の戦意を奪い取る4点目を決めた。28分にもGKと激しく交錯しながら、こぼれ球を押し込んだ。ゴールへの執念をぎらつかせた2得点で、圧勝での4試合ぶり白星に導いた。

 「バレーもそうやけど、FWが点を取らないことには始まらないと思っていた」。播戸は危機感たっぷりだった。マグノ・アウベスが前節川崎F戦で右太もも裏を痛め、再び離脱。チームは自慢の攻撃力を発揮できず、白星がなかった3試合でチームは2点だけ。闘魂FWは、責任を背負い込んでいた。心意気は、バレーにも伝わっていた。二川のクロスを頭で突き刺す先制弾に続き、強引に持ち込んで左足の2点目。ボールを持てばひたすら前へ、前へ。気迫が違っていた。

 2人のアベック弾は今季23試合目にして初めてだ。播戸は負傷でアジア杯日本代表から離脱した7月上旬、バレーと初めて会食した。大阪府内のブラジル料理店で、通訳を介しながら2時間以上、FW論を戦わせた。バレーは「そのときに好調な選手が出ればいいんだ」と持論を披露。播戸も同意した上で言った。「強引にシュートを打ってもいい。ただ、常にオレがゴール前にいることは忘れんといてくれ」。腹を割った話し合いで、2人のきずなは深まった。

 浦和との勝ち点差は4のままだが、追撃に向けて最高の勝ち方だ。西野監督も「ここ何試合かを払しょくできる内容だった」と絶賛。播戸にとっては9月の欧州遠征での日本代表復帰に向けたアピールにもなった。大量5発で「超攻撃」は完全復活。G大阪は、V奪還に向けて再び力強く走り始めた。【北村泰彦】

[2007年8月30日9時53分 紙面から]

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