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遠藤高速スライダーFK!/W杯予選

前半、「スライダーFK」で先制のゴールを決めるMF遠藤(撮影・宇治久裕)
前半、「スライダーFK」で先制のゴールを決めるMF遠藤(撮影・宇治久裕)

<W杯アジア3次予選:日本4-1タイ>◇2組◇6日◇埼玉

 MF遠藤保仁(28=G大阪)が、技ありのFK弾で大勝発進へと導いた。重圧のかかるW杯予選初戦タイ戦で、前半21分に24メートルの直接FKを決めて先制。終了間際にはFW巻の得点もアシストするなど日本に不可欠な存在をアピールした。MF中村俊が不在の中、遠藤がW杯への推進力になった。

 W杯への扉を開けたのはMF遠藤のスーパーFKだった。背番号7が、白い息を吐きながら呼吸を落ち着かせる。前半21分、ゴール前やや右24メートルのFK。集中を高め、右足を振り抜いた。鋭く“スライダー”がかかったボールは、タイの黄色い7人の壁を越えてサイドネットを揺らした。小雪舞う夜空に両手人さし指を突き上げる。「どうだ!」と言わんばかりに遠藤が胸を張った。

 日本代表では、07年7月のアジア杯ベトナム戦で直接FKを決めて以来のゴール。その時は、刺激しあう中村俊輔(セルティック)がいた。今回は僚友が招集されず、遠藤がセットプレーの責任を背負っていた。

 「入ってよかった。GKが動くのと反対に蹴った。距離も蹴りやすかった」。Jリーグ屈指のキッカーは、自信を胸にきっちり役割を果たした。後半終了間際には、CKからFW巻のダメ押し弾もアシストした。

 W杯。今は、遠藤にとって近くて遠い大会でしかない。ジーコ体制の06年ドイツ大会。登録メンバーで出番がなかったのは、控えGK2人と遠藤だけ。「自分の力がなかったということ。次は出る」。屈辱をバネに変えた遠藤は、自分の力で南アフリカへの道を切り開く決意だ。

 オシムジャパンでもチームに柱に指名され、もちろん岡田体制でも不動の地位を築いている。「勝って当たり前の相手。まだ次がある」。勝利の輪の中心で、遠藤は気を引き締めていた。

[2008年2月7日9時28分 紙面から]

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