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エンターテインメント性あふれる大阪

 「大阪エヴェッサ」の名前が誕生したのは、05年5月だった。商売の街大阪で親しまれてきた商売の神様「戎様(えべっさん)」にあやかり、命名した。バスケットでいえば、競技だけではなくいろんな分野や角度から、チームを売り出したいという商魂もある。それが「エンターテインメント」路線へと走らせている。

 例えばモデル肌のSG城宝匡史(24)やSF波多野和也(25)はファッションショーに出演させ、波多野は雑誌「MEN’S CLUB」「can cam」に登場。ヒューマンリソシアのテレビCMに出演し、決めゼリフの「アクセス!」でお茶の間に「彼は、だれなの?」と思わせた。城宝はフジテレビ系「ジャンクSPORT」に出演し、トークで全国に名前を売った。

 演出も華美だ。今季開幕前の昨年7月には、出陣式を大阪城の天守閣で開催した。豊臣秀吉によって造られた天下統一の拠点から2連覇を誓ったが、そんな「絵」に多くの地元メディアは集まった。エンターテインメントの神様、吉本興業と業務提携したことも大きな契機となったが、とにかく露出を果敢に行う。開幕前に太田房江大阪府知事を表敬訪問し、男前軍団を見て知事は「SMAPみたい」と言った。その事実だけでも大阪府民には、強烈な印象を受け付けたことになる。

 競技面をおざなりにしているわけではない。毎月1、2回平均で、この2年間に「エヴェッサ・キャラバン」と題したクリニック(競技普及活動)を行っている。すでに50回ほどは実施した。選手らが直接、小中高校などに出向き、手ほどきするだけで競技向上や普及、チームの人気アップにつながる。実際に今年3月27日に兵庫・尼崎市内で行ったイベントには、1000人を超える人が集まった。天日ヘッドによる指導者への講習会も行われたことで、かつてない人が集まった。

 プロ野球やJリーグに比べても、まだまだ興行としての成長の余地が残されているのが分かる。リーグ1年目の昨季は主催20試合で計4万2591人(1試合平均2130人=3位)を集めたが、今季は6万4336人(同3216人)で2位に浮上。トップの新潟とは平均で42人下回っただけだ。目標とした計8万人台の集客には及ばなかったが、上原光徳社長(46)は「ウチの営業部隊は本当によく頑張った」という。

 大阪エヴェッサというチームに触れれば、競技だけ面ではなく、エンターテインメント性もたっぷりと味わえる。「お得感」が世間へと、さらに浸透するにはそう時間はかからないはずだ。

[2007年4月22日23時24分]

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