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大阪、3月1日からホームで新潟2連戦!

パスする大阪・ハン(撮影・築山幸雄)
パスする大阪・ハン(撮影・築山幸雄)

 大阪エヴェッサが、ゴール下を制して3連覇へ突っ走る。現在西地区首位の大阪は、3月1日(午後6時開始)と2日(同2時開始)、兵庫・尼崎市記念公園総合体育館で、東地区2位の新潟アルビレックスBBと対戦する。新潟は昨年12月のアウェー戦で2連敗した相手。プレーオフを見据えても絶対、負けられない一戦だ。堅いディフェンス力を誇る大阪は、日本人エースF波多野和也(25)と、古巣との戦いになるFハン・チェギュ(24=韓国)が得意のリバウンド獲得で、勝利を呼び込む。【取材・構成=近間康隆】

 宿敵へのリベンジに、波多野が端正なマスクを引き締めた。「同じ相手に何度も負けられない。アウェーでは気合が空回りしたけど、今度はホーム。借りを返さないといけませんからね」。

 対戦相手は前回、敵地で連敗した新潟。bjリーグ初年度から優勝を争ってきた強敵だ。激しい戦いが予想されるが、多くのブースターの前で勝利を贈ることしか頭にない。

 今季は主将のワシントンが開幕6戦目(昨年11月18日、東京戦)で右ひざを負傷。2年連続のチーム得点王が離脱しながら、ここまで首位をキープしてきた。「ディフェンスが崩れないから、ここまできた。大阪は1人1人がお互いを分かっているチーム。勝ちにいく姿勢はどこにも負けていないと思う」。苦境に立たされた状況下で、波多野は得意のリバウンドを奪ってチームに貢献。3年目を迎えて、チームリーダーの自覚も芽生えてきた。

 ハードなシーズンで、オンとオフを使い分ける。午後からの練習の前に、筋力トレーニングを精力的にこなす。週1度の休みは、愛娘と触れ合って過ごす。今季のリーグには福岡、沖縄が加入し、チームの移動時間も増えたが「休む時は集中して休む。移動中も寝るようにしてますし、疲れがたまることはないですよ」という。

 リーグ戦も2/3が過ぎた。「あと14試合は気持ちの問題。気の抜けた試合はしたくない」。ホームゲームには、家族が必ず応援に駆けつける。トレードマークの侍ヘアをなびかせ、日本人エースが王者へのロードを引っ張っていく。

 恩返しの舞台がついにやってきた。古巣との対戦に、ハンの胸は高鳴る。2月中旬、2日間のオフを利用して韓国へ帰国し、頭にパーマをあてて大阪へ戻ってきた。「日本に来た時の髪形にしてきました。初心を忘れないようにと思って」。06年6月に来日した24歳にとって、新潟は特別な相手だ。

 大学卒業時、韓国プロバスケットボールリーグからのドラフト指名がなかった。それでも「プロになりたい」と夢を追ったハンを拾ってくれたのが新潟だった。「仲間は、いつも食事に連れて行ってくれた。みんなに良くしてもらった」。通訳もいない異国の地で寂しい思いをさせまいと、仲間は常に声をかけてくれた。だが1年間で残した成績は出場70分で19得点。今度は敵として成長した姿を見せる時だ。

 大阪では「こんなにやったことがない」という筋トレの成果で、頭角を現してきた。「自分にとってチャンス。プレーさせてもらえるから、必死です」。ワシントンが離脱した大阪にとって「試合に使える」新戦力の出現は待望だった。屈強な体でのディフェンスとともに、ゴール下の争いにも積極的に顔を出す。天日ヘッドコーチは「わずかな出場でも、チームにとってすごく大事な時間。体つきも全然、変わったし、まだまだ伸びる」と成長に目を細める。

 2月には大学時代から親友の黒木洋輔さん(25)が通訳として入団した。「もっとチームに貢献して、大阪のブースターに喜んでもらいたい」。毎晩、日本語の本とにらめっこし「ニホンゴ、マダマダ」と照れる背番号41が、コートで躍動する。

[2008年2月29日14時37分 紙面から]

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